Place importance on thinking 2
考える整体②
他の症例もご紹介します。
前ページのKさんの症例に続いて、SさんとYさんの症例もご紹介します。各冒頭にそれぞれの症状の特徴を記していますので、よければみなさんもその特徴を考えてみてください。症状の根本原因に気づくかもしれません。
症例
concrete explanation.2
30歳代、男性、Sさん
- 右の後頭部が頻繁に痛くなります。
- 頭痛が起きるのはして仕事をいる金曜日から火曜日までです。仕事が休みの水曜日と木曜日には頭痛が起こりません。
- 仕事はパソコンを使ったデスクワークです。
考える整体
健康な首は自然にカーブしています。その自然にカーブしているはずの首が、真っ直ぐになっている状態を、ストレートネックといいます。
また、ストレートネックは頭痛などの原因になると考えられています。
ストレートネックが原因の頭痛もあります。ですが、Sさんの頭痛には当てはまりません。
というのも、仕事をしている金曜日から火曜日にのみ、頭痛が起きるからです。
また、ストレートネックは頭痛などの原因になると考えられています。

というのも、仕事をしている金曜日から火曜日にのみ、頭痛が起きるからです。
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症状の出る日を考える仮に首がストレートネックになっているとすれば、月曜日から日曜日の毎日ストレートネックになっているはずです。毎日のストレートネックが頭痛の原因であれば、毎日頭痛が起きていないおかしいです。
ですが、Sさんの頭痛は金曜日から火曜日にのみ起きます。仕事が休みの水曜日と木曜日には頭痛が起きません。
金曜日から火曜日にだけ起きる頭痛の原因を、ストレートネックだとするならが、金曜日から火曜日だけストレートネックになっているということです。そして、水曜日と木曜日はストレートネックにはなっていません。
ですが、そんなことはあり得ません。毎日ストレートネックになっているはずですから、Sさんの頭痛の原因はストレートネックではありません。
ですが、Sさんの頭痛は金曜日から火曜日にのみ起きます。仕事が休みの水曜日と木曜日には頭痛が起きません。
金曜日から火曜日にだけ起きる頭痛の原因を、ストレートネックだとするならが、金曜日から火曜日だけストレートネックになっているということです。そして、水曜日と木曜日はストレートネックにはなっていません。
ですが、そんなことはあり得ません。毎日ストレートネックになっているはずですから、Sさんの頭痛の原因はストレートネックではありません。
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Sさんの頭痛の根本原因では、なにが頭痛の原因でしょうか。結論からお伝えすると肩こりです。
肩が凝って頭痛が起きるというのはよく知られていることです。Sさんのお仕事はデスクワークですから、そのお仕事で肩が凝り、頭痛が起きているのだと思われます。だから仕事のある日にだけ頭痛が起こり、休みの日には起こらないのです。
実際に肩こりの整体をすすめていくと、頭痛を感じなくなったそうです。やはり肩こりが原因だったようです。
頭痛だと聞くと、ストレートネックや頚椎(首の骨)の歪みなど、首に原因があると考えがちです。ですが、単純に肩こりが原因という症例も多くあります。
肩が凝って頭痛が起きるというのはよく知られていることです。Sさんのお仕事はデスクワークですから、そのお仕事で肩が凝り、頭痛が起きているのだと思われます。だから仕事のある日にだけ頭痛が起こり、休みの日には起こらないのです。

頭痛だと聞くと、ストレートネックや頚椎(首の骨)の歪みなど、首に原因があると考えがちです。ですが、単純に肩こりが原因という症例も多くあります。
症例
concrete explanation.2
60歳代、女性、Yさん
- 左の膝に痛みがあります。
- 階段を踏み外したときに左膝に痛みが走り、それから慢性的な痛みが続いているそうです。
- しゃがむ途中では膝が痛くなりますが、座ってしまうと痛みはありません。
- 正座をしても、膝は痛くなりません。
考える整体
加齢によって膝の軟骨がすり減ることはありますし、それが膝の痛みの原因になることもあります。ですが、Yさんの膝痛の原因は別にあるはずです。
傷めたきっかけを考える
Yさんの膝痛はきっかけがはっきりとしています。階段を踏み外してから痛くなったのです。でしたら、階段を踏み外したときに膝のどこかを傷めたと、そう考えるのが自然ではないでしょうか。
加齢によって軟骨がすり減ったというのは、Yさんの膝痛には当てはまりません。
また、正座をしても痛くないのであれば、膝関節(骨)が原因でもないはずです。膝関節になにかしらの問題があれば、膝関節を急角度に曲げると痛みが出るものです。正座は膝が最も急角度に折れ曲がる座り方です。
その正座で痛みが出ないのであれば、膝関節に原因があるとは考えにくいです。

加齢によって軟骨がすり減ったというのは、Yさんの膝痛には当てはまりません。
また、正座をしても痛くないのであれば、膝関節(骨)が原因でもないはずです。膝関節になにかしらの問題があれば、膝関節を急角度に曲げると痛みが出るものです。正座は膝が最も急角度に折れ曲がる座り方です。
その正座で痛みが出ないのであれば、膝関節に原因があるとは考えにくいです。
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Yさんの膝痛の根本原因前述したとおり、Yさんはしゃがむ途中に痛みはあっても、座ってしまうと痛みがないそうです。
しゃがむ途中というのは、上半身の体重を支えるために、足にぐっと力が入ります。つまり、足に力が入ったときに痛みが起きていますので、ぐっと力を入れることが痛みの引き金になっています。
痛みの引き金を考える ぐっと力を入れるさいに働くのは筋肉です。だとすれば、筋肉に力を入れることが痛みの引き金ですから、その筋肉が原因という可能性が考えられます。
しゃがむ動作で力が入るのは、太ももの筋肉です。そこで、太ももの筋肉を整体でケアすると、膝の痛みを感じくなったそうです。
やはり、Yさんの膝痛の本当の原因は、太ももの筋肉だったようです。
加齢にる軟骨がすり減りが原因ではありませんでした。
しゃがむ途中というのは、上半身の体重を支えるために、足にぐっと力が入ります。つまり、足に力が入ったときに痛みが起きていますので、ぐっと力を入れることが痛みの引き金になっています。
痛みの引き金を考える ぐっと力を入れるさいに働くのは筋肉です。だとすれば、筋肉に力を入れることが痛みの引き金ですから、その筋肉が原因という可能性が考えられます。
しゃがむ動作で力が入るのは、太ももの筋肉です。そこで、太ももの筋肉を整体でケアすると、膝の痛みを感じくなったそうです。
やはり、Yさんの膝痛の本当の原因は、太ももの筋肉だったようです。
加齢にる軟骨がすり減りが原因ではありませんでした。
考える整体をご理解いただけたでしょうか。
Sさんの症例もYさんの症例も、痛みの根本原因を割りだすさいに、専門的な難しい知識は使っていません。整体理論や解剖学に基づいた考え方ではなく、むしろ誰にでもわかる簡単な考え方をしています。
- もし、ストレートネックだとすれば、毎日ストレートネックになっている。毎日のストレートネックが頭痛の原因であれば、毎日頭痛が起きていないと辻褄が合わない。
- 階段を踏み外してから痛くなったのであれば、そのときにどこかを傷めたと考えるのが自然。加齢による軟骨のすり減りが原因ではない。
よく考えてみると当たり前のことですね。ストレートネックだとすれば、毎日ストレートネックです。階段を踏み外して痛くなったのであれば、そのときにどこかを傷めています。
整体理論や解剖学といった難しい知識は必要なく、誰にでもわかる簡単なことです。
ですが、症状についてしっかりとお話を聞かなければ、当たり前のことであっても、気づかないままになってしまいます。
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しっかりとお話を聞いて、症状についてしっかり考える。当院の整体はシンプルですが、意外とほかにはない整体です。
次のページでは考える整体のメリットとデメリットをお伝えします。
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