産後の指の痛み(腱鞘炎)
コラム
written by Teruyuki Ueki

産後の方によく指の痛みをご相談いただきます。手を使ったさいなどに、親指付近にある痛みがあると、一般的に腱鞘炎が疑われます。
腱鞘炎は手をよく使う方に起きる症状です。ピアノを弾く方や、ハサミを一日中使う美容師さん、パソコン(キーボード)を長時間使う方。そのような方に起きやすい指や手首の疾患です。
また、手をよく使う方に加えて、産後に起こりやすい症状でもあります。
ただし、ピアノ、ハサミ、パソコンで起きる腱鞘炎(一般的な腱鞘炎)と、産後に起きる腱鞘炎は原因が異なります。
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一般的な腱鞘炎は指や手首を繰り返し使うことで、腱鞘が過剰に擦れて、指や手首に痛みが生じるようになります。ですが、産後の腱鞘炎は手を繰り返し使うからではなく、毎日重い物を持つことによって起こっています。この重い物というのは赤ちゃんのことです(赤ちゃんを物扱いしてすみません)。
赤ちゃんはあっという間に体重が5kgぐらいになります。5kgといえば結構な重さです。たとえば5kgの米袋を持って毎日生活していれば、屈強な男性だって腕に相当の負担がかかります。そんなことを女性が続けていれば、なおさら負担がかかるというのは、改めて説明するまでもないでしょう。
毎日5kgの赤ちゃんを抱っこしているというのは、そのような過度の負担が腕にかかっています。
重いものを持つ負担が指や手首に痛みを生じさせていますので、繰り返し使うことで起きる一般的な腱鞘炎とは原因が違います。同じ腱鞘炎でも原因が違うのですから、同じ整体をするのは適切ではなく、産後の腱鞘炎を考慮した整体が必要になります。
当院は通常の腱鞘炎とは原因が異なると認識し、整体をすすめさせていただいております。
産後の腱鞘炎は肩甲骨も原因かもしれません。
前項でお伝えしたとおり、産後の腱鞘炎は重い物を持つために起きています。また、重い物を持つときと、軽い物を持つときでは、身体の使い方が違います。
軽い物を持つときは主に指や手首などが働きます。しかし、重い物を持つときは、指、手首、肘だけなく、肩や肩甲骨も働いています。指や手首の力だけでは、重い物を持ちあげられないのです。
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産後の腱鞘炎は重い物を持つさいに働く、肩や肩甲骨が原因ということがあります。肩や肩甲骨に蓄積された疲労が、指にまで影響しているのです。そこが通常の腱鞘炎との違いになります。
通常の腱鞘炎は主に指や手首が原因ですが、産後の腱鞘炎は肩や肩甲骨も原因になり得ます。
それをふまえたうえで、産後に起きている腱鞘炎は、肩や肩甲骨の整体が重要です。指や手首への整体はもちろんのこと、肩や肩甲骨のケアも必要です。
当院は指から肩甲骨までトータルなケアを行い、産後の腱鞘炎の改善に努めています。
大阪市の天王寺区にある整体院です。
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