腰痛
症例
written by Teruyuki Ueki
腰痛でお悩みの50代の女性、Kさんという方にご来院いただきました。数ヶ月前から腰の右側に痛みがあるそうです。
Kさんの腰痛にはある特徴がありました。仰向けに寝転ぶと腰が痛いそうですが、足を伸ばしていると痛みがあっても、膝を立てると痛みを感じなくなります。
[ 膝を立てると腰は痛くない ]
膝を立てるか立てないかで痛みが変わるのであれば、この動作と腰痛にはなにかしらの関係がある考えられます。
また、膝を立てるという動作では、腰がほとんど動きません。主に動いているのは股関節です。股関節を45度ほど曲げることで、膝を立てるという動作が可能になります。
つまり、Kさんの腰痛は股関節を曲げているか伸ばしているかで、痛みが変化しているということになります。曲げると痛みが消えて、伸ばすと痛みがあります。
そうやって股関節の曲げ伸ばしで腰の痛みが変化するのであれば、股関節が腰痛に関係していると考えるのが自然です。もし、股関節と腰痛が無関係であれば、股関節を曲げていても伸ばしていても、腰の痛みはなにも変わりません。股関節が腰痛に関係しているからこそ、股関節の曲げ伸ばしで、痛みがあったりなかったりします。
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それらをふまえて考えると、Kさんの腰痛は、股関節が原因ということになります。実際に股関節を中心に整体をすすめていくと、腰痛がかなり軽減されたそうです。やはり股関節が原因だったようですね。
当院は腰痛だからといって、腰の骨や骨盤の歪みが原因だと、すぐに判断することはありません。それぞれの症状の特徴から根本原因を見つけだし、整体をすすめていきます。
そのため、お身体のチェックに長く時間を割くことがあります。ご面倒だと思いますが、何卒ご協力よろしくお願いいたします。
股関節・大腰筋・大腿四頭筋・大腿筋膜張筋etc
仰向けで起きる腰痛の場合は、腰の整体は不要かもしれません。
Kさんのような腰痛はとても多いです。
仰向けに寝転ぶと腰が痛くなるものの、膝を立てると痛みがましになる。慢性腰痛でお悩みの方の半分以上に、そのような症状がみられます。
しかし、とても多い症例であるにもかかわらず、根本原因はどこにあるのかが、あまり知られていないのが現状です。
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仰向けに寝転ぶと腰が痛くなるものの、膝を立てると痛みがましになる。Kさんのような腰痛の場合は、腰の骨や骨盤の歪みは、まず関係ありません。股関節に原因があります。
股関節が原因になっている腰痛は、腰の骨や骨盤の矯正を行っても、当然ながら症状の改善は期待できません。腰の骨や骨盤の矯正ではなく、股関節への整体が必要になります。
ただし、股関節(骨)そのものに原因がある場合もあれば、股関節の可動に関係する筋肉が原因の場合もあります。
根本原因はどこにあるのか、しっかりと判断し、整体することがなにより大切です。
大阪市の天王寺区にある整体院です。
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