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産後の指の痛み(腱鞘炎)

指を押さえる女性

産後2ヶ月のKさんという女性に、指の痛みをご相談いただきました。ペットボトルの蓋を開けるときなどに、親指のつけ根あたりに痛みがあるそうです。親指付近にある痛みがある場合、一般的に腱鞘炎が疑われます。
腱鞘炎は手をよく使う方に起きる症状です。ピアノを弾く方や、ハサミを一日中使う美容師さん、パソコン(キーボード)を長時間使う方。そのような方に起きやすい指や手首の疾患です。
また、手をよく使う方に加えて、産後に起こりやすい症状でもあります。
ただし、ピアノ、ハサミ、パソコンで起きる腱鞘炎(一般的な腱鞘炎)と、産後に起きる腱鞘炎は原因が違います。
一般的な腱鞘炎は手(指)を繰り返し使うことで、腱鞘が擦れて炎症を起こし、指や手首に痛みが生じるようになります。ですが、産後の腱鞘炎は手を繰り返し使うからではなく、毎日重いものを持つことによって起こっています。この重いものというのは赤ちゃんのことですね(赤ちゃんをもの扱いしてすみません)。
赤ちゃんはあっという間に体重が5kgぐらいになります。5kgといえば結構な重さです。たとえば5kgの米袋を持って毎日生活していれば、屈強な男性だって腕に相当な負担がかかります。そんなことを女性がすれば、なおさら負担がかかるのは、言うまでもないでしょう。
毎日5kgの赤ちゃんを抱っこしているというのは、そういう過度の負担を腕にかけているということです。
その負担が指や手首に痛みを生じさますので、一般的な腱鞘炎とは原因が違います。同じ指や手首の痛みでも原因が違うのですから、同じ整体をするのは適切ではなく、産後の腱鞘炎を考慮した整体が必要になります。
産後の腱鞘炎は赤ちゃんの抱っこだと前述しましたが、赤ちゃんなどの重量があるものを持つことで酷使されるのは、腕の筋肉です。また、腕の筋肉に限らず、筋肉は過度の負担がかかったり、疲労が蓄積されたりすると、過緊張を起こす性質があります。
過緊張とは、筋肉がかちかちに硬くなってしまい、ぎゅうっと縮こまった状態を言います。
この過緊張が関節をまたぐ筋肉に起こると、筋肉がぎゅうっと縮こまっていますので、その関節をぎゅうっと締めつけます。締めつけられた関節は、噛み合わせがきつくなります。そして、噛み合わせのきつくなった関節を無理に動かすために、痛みが生じるようになります。
これが産後に起きる指の痛みの仕組みです。
赤ちゃんを抱っこするさいには、指や手首の関節をまたぐ筋肉も使います。この筋肉に過緊張が起きて、関節を締めつけて、指や手首に痛みを生じさせています。一般的な腱鞘炎のように、腱鞘が擦れて、痛みが起きているのではありません。
ですので、産後の腱鞘炎は腱鞘のケアではなく、手首関節をまたぐ筋肉のケアが必要で、一般的な腱鞘炎とは整体方法が異なります。
手首関節をまたぐ筋肉というのは、長母指外転筋、長母指伸筋、短母指伸筋などが該当し、肘付近にある腕橈骨筋なども影響する場合があります。
それらをふまえてKさんの整体を開始すると、やはり上記の筋肉がかちかちに硬くなっていました。やはり、腕にかかる過度の負担によって、筋肉が過緊張を起こしているようです。この過緊張のケアを行えば、自ずと腱鞘炎もましになるはずです。
ただし、産後に起きる指や手首の痛みは、1回の整体ではなかなか改善しません。どうしてもぶり返します。整体をして筋肉の過緊張を和らげても、またすぐに赤ちゃんを抱っこして、腕に負担をかけてしまうからです。
何度かじっくりと整体をさせていただく予定です。なるべく早く腱鞘炎の痛みがましになるよう、精一杯努力させていただきます。

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