顎関節症　大阪の整体院（天王寺区）

顎関節症

整体内容・・・右顎の顎関節症
口を開くと痛い右顎の顎関節症【40歳代女性】

顎関節症の状態・当院が考える原因など

顎関節症には症状によって下記の5つに分類されます。

・顎関節症１型：咀嚼筋障害
・顎関節症２型：関節包障害
・顎関節症３型：関節円盤障害
・顎関節症４型：変形性関節症
・顎関節症５型：その他（１型〜５型のいずれにも該当しないもの）

最も多いのは３型の関節円盤障害とされています。顎関節の内部の関節円板（軟骨）がズレることで開閉口時の雑音や痛みを感じる顎関節症です。

今回ご相談いただいた方も３型の顎関節症と診断されたそうですが、症状の詳細をお伺いすると、関節円板の異常では説明できない顎関節症でした。というのも、首の傾け方で痛みの強さが変わるからです。

この方の場合、口を開くと右顎にガクっと音がして痛みも伴うのですが、首を少し前に傾けた状態で口を開くと、音が小さくなり痛みも感じなくなります。

首を前に傾けていても、傾けていなくても、関節円板は同じようにズレています。同じようにズレているなら、首を前に傾けて口を開けても同じように痛い筈です。でも、傾けてさえいれば音も痛みも楽になるのですから、関節円板が原因の顎関節症と考えるには矛盾があります。

胸鎖乳突筋が収縮してしまった場合は、後頭部を引っ張って頭蓋骨が歪みます。そうなると上顎骨と下顎骨が上手く噛み合わなくなり、顎関節症を発症してしまうのです。

また、首を前に傾けていると顎関節症が楽になるのも、胸鎖乳突筋が影響している証拠です。この筋肉は顔を正面に向けているとパンと張った状態ですが、首を前に傾けると少したるみます。

たるみができると頭蓋骨（後頭部）を引っ張る力が弱くなり、一時的に頭蓋骨の歪みが解消する為に顎関節症の症状も楽になります。

また、首を前に傾けると楽になる顎関節症だけでなく、首を後に倒す、横に傾ける、捻るなどで痛みが強くなったり弱くなったりする場合は、顎関節自体の問題ではなく、首の筋肉が起因している顎関節症の可能性が高いです。

顎関節症施術の具体的な整体の内容

胸鎖乳突筋が顎関節症の直接的な原因と分かりましたが、胸鎖乳突筋は他の部位からの影響を受け易い筋肉でもあります。特に腹筋（腹直筋）に注意が必要です。

>腹直筋は肋骨に付着していますので、腹直筋が収縮すると肋骨を引き下げ、さらにはその上の鎖骨も引き下げ、鎖骨に付着する胸鎖乳突筋に負担をかけます。

そこで、まずは腹直筋の調整から始めましたが、緊張が強く胸鎖乳突筋まで調整することができずに初回は終了しました。それでも、ある程度は顎関節症の症状が楽になり喜んでいただきました。

2回目からは胸鎖乳突筋の調整も行えましたので順調に改善し、3回目には口の開け閉めが痛みなく行えるようになりました。そして、肩こりの施術も加えて合計4回で終了しました。

---　整体内容のまとめ　---

１回目：全身矯正と、腹直筋の調整。
２回目：全身矯正と、腹直筋・胸鎖乳突筋の調整。
３回目：全身矯正と、腹直筋・胸鎖乳突筋の調整。
４回目：全身矯正と、僧帽筋（肩こり）などの調整（終了）

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